何事もある程度の努力は必要になってくるのです。

 

セロトニン神経の働きを鍛えるには?

 

セロトニン神経は短期間で劇的に鍛えることは出来ないのですが、

日々活性化するように働きかけることで、神経の構造を変化させることは確実に出来るのです。

 

私達の身体を鍛える上で今日やって明日には変化するなんてものはありません。

 

筋トレからしても、毎日適度な負荷をかけ続けることで筋の構造が変化し、筋力や筋持久力がアップしていきます。

 

自転車に乗るにしても何度も練習を繰り返すことで乗れるようになっていきます。

 

なので、何事においてもある程度の努力は必要になるのです。

 

しかし、この努力は事前に知識をもって取り掛かるのと、

何もないので取り掛かるのでは努力の大きさや時間も大幅に変わってきます。

 

ストレスがセロトニン神経の働きを低下させてしまう事はご存じと思います。

 

セロトニン神経にはセロトニンの分泌量を調整する為の自己点検回路が備わっています。

 

この自己点検回路はセロトニン量が増えれば放出量を減らし、少なければ放出量を増やし、

また増やそうとしてもセロトニン神経が弱っている状態ではセロトニン量は少ないので、

その様な場合には、セロトニンを受け取る為の自己受容体の数を増やして必死にセロトニンを確保しようと点検を強化します。

 

ここで問題が発生するのですが、

体調を崩し、

もともと量が少なくなっているセロトニン量なのに、

受け皿ばかり増やしてもセロトニンは増えているわけではないので意味が無いということです。

 

また、セロトニンを増そうとトリプトファンの多い食事をとっても、

この「自己点検回路」が働くことで、分泌量は抑えられてしまうので意味がありません。

 

結果的にはセロトニン神経の抑制が強い状態で続くと、

ストレスをうまく解消できなくなり、

うつになったり、

きれやすくなったりするなど、

感情のコントロールがきかない状態になります。

 

セロトニン量が慢性的に不足し、

脳の活動性は低下することでうつ病の原因のひとつになってしまうのです。

 

そこで一番に注目するのが受け皿(セロトニン受容体)を減らしてあげる事です。

 

セロトニン神経を活性化させる作業を続けることで、

必死にセロトニン量を調整していた自己点検回路は次第にその受け皿を減少させ、自己点検を程よい働きにしてくれます。

 

それによりセロトニン神経はセロトニンの放出量を増やすことができ、

脳は活性化され、

うつ的な状態から脱出しやすくしてくれます。

 

セロトニン神経の構造に変化はもたらすには、

 

継続して行うことが必要となります。

 

先程から「継続して」という言葉が連続していますが、決して24時間継続するわけではないのです。

 

様々な研究や脳波測定から最低でも5分、

効果をしっかりしたものにするには30分程度の「活性化する為の作業」を毎日実施する必要はあります。

 

ただ、これだけで、

これ以上はありません。

 

やり過ぎは禁物であり、その疲労からマイナス効果が発生してしまいます。

 

何事もほどほどがとても大切です。

 

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