毛器官

 

美容師が手がけている毛髪は、もっとも小さく、ただ一つの再生のできる器官なのです。

 

年齢とともにボリュームがなくなり、

抜け毛や白髪を見つけるたびにため息や人目につきやすく、

頭髪の悩みは男性のみならず女性にとっても

深刻な出来事なのです。

 

最新の医学は、

さまざまな頭髪のトラブルの背後に隠れている病気を突き止めはじめたといわれていますが・・。

 

髪と頭皮に起きる問題への対処法、

そして髪を健やかに保つ方法を、

医療の視点で解決するのですが

薬を使っての対処法には違いないので

メリットとデメリットはおきて、

選ぶのはご本人なのです。

 

毛は毛周期を繰り返し、

個体の毛の本数はバランスがとれているのです。

 

髪の毛は約10万本あり、

一定の毛周期で発毛、成長、脱毛を繰り返しながら、

成長期が2〜6年、

抜ける準備に入る退行期が2〜3週間、

休止期が3〜6カ月、

人によって違いがありますが

人の一生で

毛周期のサイクルを15回前後の繰り返しで営まれているのです。

 

そして10万本の頭髪は常に、

8090%が成長期、

10%が休止期、

数%が退行期にあるといわれ、

あるものが休み、

あるものは伸びて全体のバランスを取っています。

 

身体に危険信号が現れると、

休止期が長くなったり、

毛の成長する速度が遅くなったりし、

成長期、休止期、退行期のバランスが崩れ、

弾力がなくなり、

細く薄毛にもなるのです。

 

その原因は、

男性ホルモンの影響や、

加齢や心身的疲労にあり、

薄毛になる可能性は

男女変わらなく起きてくるのです。

 

毛の成長や毛周期を指示する司令塔は

どこにあるのでしょうか?

 

身体の中には、

毛のように休み、

発生し成長する再生器官はほとんどないのです。

 

しかも毛乳頭は、

毛が成長している時は

皮下脂肪組織までしっかりとしているのですが、

休止期になると

皮膚の浅いところまで上がってくるのです。

 

そんな時

なんらかの情報が伝わり、

休止している毛乳頭が再び深く潜行し新しく毛が生え、

再び成長期に入っていくのです。

 

この伝令がいったいどこにあるのか?

 

今では、

立毛筋の近くにあるバルジといわれる領域にある細胞が有力な説で

毛乳頭細胞も重要な役割があるとも言われているのです。

 

美容師は

学術的な実証をもとに

実践的な経験から知る事が多く、

見逃さないでいるのは事実なのです。

 

 

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