スポーツジムやスプリンターだけでなく、
手足の自制が効かなくなる時があるようです。
昔から言われている小脳の働きなのです。
人が立ったときに
倒れずにまっすぐ立てるのは、
小脳の働きによって
バランスが保たれているからなのです。
また、
指先を使った作業など
細かな作業を行うのも
小脳の働きなのです。
かつては、
小脳の働きはといえば
これだけだと思われていました。
近年の研究報告により、
体で覚えるというのは、
小脳が記憶するというのがわかってきまのです。
我々が何も考えずにできる行動は、
全て小脳が覚えている
からこそできるからです。
例えば、
自転車に乗るという行動は
生まれながらにして
人間ができる行為ではありません。
もし
人間が生まれつき自転車に乗れる能力を
持っているのなら、
自転車に乗れない人が
いるはずありませんね。
自転車に乗る
という行動を、
小脳が記憶して
はじめて自転車に乗れるようになるわけです。
逆に、
一旦自転車に
乗ることを覚えてしまえば、
何も考えなくても乗れるようになるのです。
それは
小脳が自転車に乗る方法を
記憶したからです。
こういうことが判明してきたのです。
こうしてみると、
大脳が
「有意識」を担わっているに対し、
小脳は
「無意識」を担わっている
といってもいいのかもしれません。
大脳の
思考をコピーして保持する。
例えば、
同じ事を何度も繰り返し行っていると、
やがて何も考えなくても
できるようになることってありますね。
同じ漢字を
何千回も書いていると、
やがて
思い出そうとしなくても書けてしまいます。
それは、
本来大脳が
記憶しているべきものを、
小脳が
コピーして記憶しているからだと考えられています。
こうなると、
大脳で
じっくり考えて結論を導き出すような事柄を、
小脳の記憶から
結論を導き出したりするようになるのです。
人間が
とっさの判断が下せるようになるのも、
このコピー能力があるからだと・・。
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