成長期の子どもに多い踵の痛みの疾病、踵骨骨端症(シーバー病)とは?
お子さんに“かかとが痛い”という症状があれば、
ヒョットすると踵骨骨端症(シーバー病)と言われる
スポーツ障害かもしれません。
踵骨骨端症とは(シーバー病)、
足のかかとに痛みや腫れが出る疾患です。
特に男の子に多くみられ、
10歳前後の学童期に
サッカーや野球、バスケットボールなどの
スポーツをしているお子さんに次のような症状があれば、
一度整形外科の受診も検討いただければと思います。
1.運動中や運動直後だけ痛みを感じる(時間が経過すると痛みはおさまる)。
2.踵もしくは踵の辺りが腫れたり、熱を持っている。
3.踵が痛くて、つま先だけで歩いている。
踵骨骨端症(シーバー病)の症状は、
運動を中止すると改善されますが、
根本的な原因を解決できないと再発・進行してしまい、
ひどい場合は骨折につながる要因となります。
踵骨骨端症(シーバー病)の原因は、
大きく分けて3つあります。
アキレス腱・足底腱膜などが硬くなっている。
急に運動を始め、練習量が急に増えたことによる使いすぎ(オーバーユース)。
姿勢やフォームの未熟さによる踵への負担が集中してしまう。
アキレス腱と足底腱膜はどちらも踵の骨に付着しています。
これらが硬い状態で
ダッシュやジャンプなどの激しい運動を繰り返すと、
踵への骨への負荷が大きくなりすぎて炎症を起こしてしまいます。
このような症状が当てはまる方は、
アキレス腱と足底腱膜のストレッチがおすすめです。
自宅で簡単にできるもので、ぜひ行ってみてください。
ふくらはぎとアキレス腱のすぐにできるストレッチです。
1.
直立姿勢から片脚を後ろに引いて、
アキレス腱とふくらはぎを伸ばします。
骨盤が壁と水平になるような姿勢を意識して、
踵をグーっと床に押し付けます。
この姿勢を90秒キープして
ふくらはぎとアキレス腱を伸ばしていきましょう。
2.
骨盤を壁と水平になるように姿勢を整えて、
片脚を後ろに引いて、
反対側の膝を壁に近づけるように曲げます。
踵は床から離さないように意識したまま、こ
の姿勢を90秒キープしましょう。
3.
硬まった足裏の筋肉をほぐす方法です。
ゴルフボールやテニスボールを足の裏に置いて、
ゴロゴロと踏み転がしてください。
やや痛いと感じる箇所で90秒キープしましょう。
手すりを持って行うなど、足元に注意してください。
また、痛みがひどすぎるときは中止しましょう。
運動を中止し、
上記のような予防ストレッチを行っても
痛みが改善しない場合や再発を繰り返すようであれば、
姿勢やフォームの未熟さが
原因になっているかもしれません。
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