近頃、縁の下の力持ち骨盤底筋群の表示が多くなりました。
尿漏れ、
便失禁、
膣締め対策だけでなく、
腰痛や膝痛の改善にもつながる大事な筋群なのです。
どこにあるかというと・・・
まさに骨盤の底の方に張り巡らされている複数の膜のような筋肉です。
膜と言われると
一枚の膜のように思われるかもしれませんが、
尿道口や膣、肛門などが並ぶ中心線を
境に左右に分かれています。
そのため、
骨盤底筋群の筋力にも
左右差が生じる事があるのです。
片脚立ちが上手くできないことにつながります。
いつも片脚立ちのバランスが取れずにグラグラしているのですが、
片脚立ができない左側の骨盤底筋群を意識してやると
しっかり脚でも踏ん張れるのです。
骨盤底筋群を収縮させるには、
“オシッコを我慢するように力を入れる”などとよく言われますが、
どこに力を入れていいのかイマイチよく分からないとか・・・。
どうすれば感覚的に分かり易いか・・、
骨盤底筋群だけを働かせようとするのが間違いなのです。
骨盤底筋群は
横隔膜や腹横筋、多裂筋といった筋群と協働して
体幹を支えるインナーユニットとなります。
インナーユニットは呼吸にも関わっていますので、
息を思いっきり吐きつづけてお腹の底から絞り出すよう意識すると、
本来であれば骨盤底筋群の収縮も促されて、
膣の辺りに引き込まれていくように、
身体の内側へと持ち上がってきます。
この感覚をより掴みやすくするためには、
仰向けに寝た状態で足の裏どうしをくっつけ、
出来るだけ膝をカエル脚のように開くようにします。
その状態で、
息をゆっくりと長く(8秒くらいかけて)吐きながら、
肛門を締め、
尾てい骨をほんのちょっと持ち上げようとします。
”持ち上げよう”とするだけで良いのです。
その時に、お股のところでなにかキュッと
力が入るような感覚がすれば成功です。
その時の感覚を体に覚えさせられれば、
椅子に座っている時や立ち仕事をしている時などにも
思い出したように“キュッ”と
その部分に力を入れられるようになると思います。
ただ、
骨盤底筋群は
”良い姿勢”の時の方が働きやすいと言われていますので、
座ってやる時や立ってやる時には
腰を丸くしてしまっていると
効果が半減してしまいますので要注意です。
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