“正気があれば邪気侵入できず”
周りが誰も風邪を引かないのに
一人だけ良く風邪をひく人もいます。
このような人は
普通の人が“病邪”として
受け付けないような弱い“邪気”でも発病します。
この場合は正気の不足、
すなわち“正虚”が主な発病の原因と考えます。
正気とは病気に対する抵抗力、
環境や気候の変化への対応力などを含めた総合エネルギーとも言われています。
本来人間には、
環境や気候の変化に適応できる力“ホメオスタシス”がありますが、
ストレスや疲れで慢性疲労状態になると適応が鈍くなり、
邪気に対する抵抗力も低下し病気になるのです。
正気を不足させる原因の一つに感情の変化があります。
これは“喜び”“怒り”“憂い”“思い”“悲しみ”“恐れ”“驚き”の7つで、
“七情”とも呼ばれます。
一般に、普通の感情の変化で病気になることはありませんが、
大きな悲しみ、激しい驚き、強い怒り、長いストレスなどは、
“気”“血”“水”のバランスを崩し、
体内自己修復機能が破綻して内臓を傷つけると言われるのです。
これを中医学では“内傷七情”と言われています。
“七情”と心身症との関係は、
強いストレスによるイライラやうつ状態が長く続くと、
“肝”(肝臓の機能や自律神経系)に影響を与え、
病気の原因になると考えられています。
中国人は“怒”が多く、
激しい怒りなどによって引き起こされる
病理状態を“肝火”と言われています。
中国人の死亡原因のトップが
心臓病と脳出血なのはこのためともいわれます。
日本人は
ストレスをじっと我慢する美徳があり、
心のなかで耐える“肝うつ”タイプのようです。
これによる“気滞オ血”は癌になる原因の一つです。
七情と現代病との関係は、
一般に胃炎、過敏性大腸炎、消化性潰瘍などは消化器系の代表的な心身症ですが、
中医学的立場から見ると
慢性ストレスと暴飲暴食が“脾”(主に消化器)を傷つけると考えられます。
“脾”と関係の深い感情は
“思”でこれはくよくよ考えるということです。
くよくよするのは
“脾”にとって一番悪く、
特に食事をしながら仕事のことや嫌なことを考えるのは最悪なのです。
ストレスによる胃潰瘍などは
“思”が“脾”を傷つける代表的な例の一つなのです。
七情と免疫力との相互関係は、
過労や睡眠不足などが続いたときは“正気”(抵抗力)が弱くなり、
風邪をひきやすくなります。
ストレスが続いた時も同じです。
“七情”により“気”の機能が低下すると、
免疫力が弱くなってしまうからです。
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