夏に向かって太陽が眩しく感じるこのごろ。
友の話です。
ゴールデンウィークの旅行先からの帰路で、
長い運転に疲れたのかなと感じたというのです。
ここ数年の運転中に、
気づかない間にセンターラインをオーバーしてたり、
高速道路の合流地点で
車が急に出てきたような錯覚を感じたりしたというのです。
疲れたのかな・・と当時は気にしなかったのですが、
この日は
自分が駐車しているとき視界が歪んで、
なんとなくイヤな違和感があったようです。
自宅に近づいた時、
いつも運転している道の交差点の信号が
ふとわからなくなったりしていたのです。
“おかしい”と異変をおぼえ、眼科に駆け込んだようです。
診断結果は重度の緑内障と・・。
左目の約2分の1の視野が欠けており、
視野が回復することはないと告げられた。
“なんだか視界が狭い気がする”
“メガネの度数が合わなくなってきた”などと、
年とともに目についての違和感を持つ人は少なくないようです。
こうした目の不調が
実は深刻な目の病気の初期症状だったというケースが多くなったとか・・。
厚生労働省の近年の“患者調査”によると、
眼科にかかった総患者数は国内で約370万人。
過去10年で約90万人増加しており、
さらに約226万人を65歳以上の高齢者が占めていた。
社会の高齢化やデジタル化とともに、
目の病気は増加の一途をたどっているようです。
人は五感の中でも
視覚から多くの情報を得ているので、
目の状態はその人のQOL=生活の質に直結します。
白内障などで視力の悪い人は、
視力が正常な人よりも
認知症になる確率が16%高いとの報告もあるとのこと。
また目の異常を放置していると
重大な疾患を発症し、
最悪の場合は失明に至る怖れがあるようです。
緑内障は、
中途失明原因として全体の28.4%で1位となっており
=厚生労働省の2017年度報告書、
治療法として手術を選択した先に最悪の結果が待っていた人もいるとか・・。
目の治療や手術は眼科医の経験や実力しだい、
また患者とのコミュニケーションいかんでは、
結果にグラデーションがでているケースが目立つようです。
治療が必要になった時に
医師や治療法を正しく把握できるよう、
知識とリスクを知っておくのも必要かもしれませんね。