夫の言葉にいつも従い、3歩後ろを歩く控えめな妻が古きニッポンの“理想の妻”でした。
“男らしさ”“女らしさ”という言葉がイメージで共有され、
みんながそれを“正しい”と考えていた昭和の時代でした。
旦那様にとって、
“妻が完璧に自分の支配下にあること”が、
求められる姿でした。
しかし、今や
“男らしさ”“女らしさ”という価値感は多様化し、
性別でくくった“らしさ”ではなく、
各自の“自分らしさ”が尊重される時なのです。
現代では、
旦那様を虜にするのは“自分の思い通りになる妻”ではなく、
逆に“自分の思い通りにならない妻”なのかもしれません。
なぜなら、
“自分の思い通りになる妻”はそこでゲームオーバーなのです。
それ以降の関係性の中で、
何か自分の予想外の新しい展開や発展はありません。
だって“自分の思う通り”以上のことはないのですから、
どこまで行っても1+0=1。
それ以上には広がりません。
人生百年、これじゃあ面白くないではないですか。